![]() マイホームとDIYあれこれ |
頭金について | マイホームとDIYあれこれ |
家を建てる場合、頭金を貯める人も多いと思います。
まずそれを貯めるかどうかの話からしておきます。
一般的に住宅ローンを組む場合、若ければ若いほど有利です。
単純に返済期間を長く取れるからです。
ただ長くなればなるほど利息も高くなります。
そのためにも貯金して頭金を入れるわけですが、
よく聞くケースは、結婚してアパートなどに住み、頭金を貯めて将来家を建てる、といったものです。
ここで思うのは、その期間に支払う家賃は全く無駄にしかなりません。
試算してみました。
Aさん
10年間家賃5万円のアパートを借りて120万貯め、年率3%で2千8百8十万借りて、毎月10万返済した場合
446回目で全額返済、10年間の家賃と支払った利息の総額 \27,483,753
支払い総額 \56,283,753
Bさん
10年間家賃5万円のアパートを借りて600万貯め、年率3%で2千4百万借りて、毎月10万返済した場合
364回目で全額返済、10年間の家賃と支払った利息の総額 \18,380,591
支払い総額 \42,380,591
Cさん
頭金無し、年率3%で3千万お金を借りて、毎月10万返済した場合
547回目で全額返済、支払った利息の総額 \24,655,911
支払い総額 \54,755,774
アパートに住んでいたAさんは、無理の無いように月1万円ずつ、計120万貯めています。
家賃も払っていたので総額は最も高くなっています。
ちなみにAさんとBさんは計算上、3千万借りて、その瞬間に頭金を支払ったこととしています。
同じくアパートに住んでいたBさんは、家賃5万・貯金5万、計10万を家代と考えて、頭金を600万貯めています。
毎月の金額はCさんと同じなのに、利息も総額も最も安くなっています。
Cさんは頭金なしで3千万を借り、同じ金額を支払っていたので利息は最も高くなるのですが、 Aさんと比べて家賃を払っていなかったので、総額はAさんより160万も安くなっています。
頭金自体はあればあるほど良いのですが、
アパートなどの家賃がある場合、月いくら貯めれば得になるかを把握しておくことが大切です。
Aさんのようにのんびり貯めていると、総額は最も高くなってしまうからです。
また、どれだけの期間、マイホームに住めるかも考えてみて下さい。
得だからと言って、長い期間お金を貯め続けるのも考え物です。
家族全員の快適な生活空間のために利息を払う、という考え方もできます。
理想は結婚までにある程度貯めておくことです。
二人とも実家に住んでいる場合はその間に、
二人ともアパートに住んでいる場合は同棲するのもひとつの方法です。
(同棲期間を設けないのは日本人の特徴らしいですよ。)
頭金の金額ですが、一般的には借入金額の10%前後と言われています。
かといって絶対にそれだけないと借りられないというわけではなく、
十分な担保があれば頭金が少なくても審査は通りやすくなります。
現実的な担保は実家の土地やマンションなどですが、
そういったものが期待できないのであれば、十分な頭金が必要になってきます。