犬用滑り止め付きテーブル

我が家にはだいぶ年を召した犬がいるのですが、いつもご飯を食べにくそうにしていました。
そこで色々試行錯誤、テストを繰り返して、食べやすいワンコ用の滑り止め付き食卓を作ってみました。

犬は年を取ると足が揃えられなくなるようで、 特にフローリングなどではツル〜っと滑ってしまいます。
我が家のワンコはフローリングどころではなく、 いよいよカーペットですら滑るほどになってしまいました。

特にご飯はすごく食べにくそうにしていたので、 器を持ってあげたり、スプーンで食べさせたりしていましたが、 すぐに食べない時もあるのでそういう時は置いておくわけなのですが、 知らないうちに食べにくそうに食べたりしていました。

そこで食べやすい滑り止め付きの食卓を作ろうと思ったわけです。

器を持って食べさせている時に気づいた事と、意外に重要だったのが以下の2点です。
・ 器は高すぎてもダメ
・ 前足が高くなると良い

犬が滑らない時
若い頃は両足がしっかり着いている
犬が滑る時
後ろ足への荷重が少なくなって浮いてしまい滑る

最終的に
・ 前足が少し高くなり、器はそれよりも少し高いくらいが丁度いい
ということが分かりました。

犬用滑り止め付きテーブル そこで作ったのが右の写真のテーブルです。
この段階ではまだ完成ではありません。
ポイントは
・ 前足を傾斜に乗せることで後ろ足が浮かない、滑らない
・ 万が一前に転んでも器が倒れないように枠を付けた

穴が二つあるのはご飯の器と水の器2個置くからです。

それぞれ分かったこと。
・ 器の高さ
器さえ高ければ安定して食べられるのですが、単に高い台の上に器を置くと確実に倒してしまいます。
そして、高ければ食べやすいかというとそうでもないらしく、 高すぎると器からご飯をくわえた後、そっぽ向いて下を向いて食べています。
結局、下を向いていないと食べにくいようです。
そこで、その高さくらいに器を持ってあげると、今度は後ろ足が浮き、滑ってしまいます。

・ 前足を乗せる高さ
この高さは犬にもよると思います。
1週間くらい高さを調整しながらテストを繰り返しました。
最終的に前足が2cmほどでもあがれば良いことが分かりました。
この高さが高すぎると、今度は後ろ足が荷重に耐えられなくなって、おすわりのようになってしまいました。
それで食べてくれたら一番安定するのですが、 どうもネコのように前足を曲げながら高さを調整して食べるということができないらしく、 やっぱり立とうとします。
ですので、少しあげるだけで安定し、高すぎるとダメという結論です。
また、傾斜を付けていますがこれも床と平行なものと比べてみましたが、 傾斜の方が前に倒れにくいということが分かったので傾斜をつけています。
実際に足を乗せるのが傾斜の中間に来るように調整しました。
でもそこまでやらなくてもほんとに2cmほど高くなるだけで随分食べやすそうです。

犬用滑り止め付きテーブル2 横から見たのが右の写真です。
傾斜の一番高いところは5cmですが、そこまで前に行くことはありません。
器を入れる枠は現在のところ、少し上げている程度ですが、様子を見て中敷を下げるかもしれません。
そうなると器の高さが低くなるのと、今後のことを考えて高さの調整できる脚を付ける予定です。

犬用滑り止め付きテーブル3 最終的な完成図が右の図です。
完成すると大きくて写真が撮りにくくなるので図にしました。
・ ベニア板を置き、傾斜部分とベニア板部分に滑り止めを敷きます。
・ 一方向から食べに行くようにテーブルの両サイドに板を張ります。

両方重要なことで、それぞれは下記です。
・ ベニア板の上に滑り止めを敷く理由
初めは単に滑り止めを敷いていたのですが、滑り止めごと滑るんですよね。
もしくは滑り止めをグチャグチャにしたり。
それで滑り止めを貼ってしまうと簡単に取って洗えないので、 ベニア板を置いて、滑り止めの片側をベニア板に挟み、反対側を傾斜部分の向こう側に挟みました。

・ テーブル両サイドの板
四方から食べられるように傾斜を作ることも考えたのですが、 実際にそれをしてしまうと、とんでもない広範囲に滑り止めを敷く必要が出てくるので、 一方からしか食べられないようにしました。 これがないとやっぱり違う方向から食べにいってしまうんですよね。

そしてこの犬用滑り止め付きテーブルですが、大成功と言っても過言ではないでしょう!
以前のようにずるずる滑りながら食べることもなく、 とても安定してご機嫌で食べています!
前によろけて器に脚を突っ込んだり、ひっくり返すことも全くなくなりました。

DIYの話で、枠の丸い穴ですが、ここはジグソーで丸く切り抜いています。
円はコンパスで引くのですが、こんな大きな円が書けるコンパスを持っていないので、 紐と鉛筆で代用しています。
その方法ならどんな大きさの円でも書けることになります。