![]() マイホームとDIYあれこれ |
家の設計、図面と間取りの考え方。パソコンを使ってシミュレーションしてみよう。 |
マイホームを建てるに当たって、主に以下の方法などがあります。
・ オリジナル設計
・ 建売住宅
・ ハウスメーカーのプラン
オリジナル設計は自分自身で間取りなどを考えて決める方法で、自由設計などとも言われます。
このページや当サイトのいくつかのページはオリジナル設計での考え方を紹介しています。
建売住宅はすでに完成した住宅を購入する方法です。
ハウスメーカーのプランとは、ハウスメーカーや工務店は自社で考えた設計の住宅プランを何種類も持っているので、 その中から施主であるあなたが選ぶ方法です。
オリジナル設計の場合、間取りは基本的には自分で考えなくてはいけません。
といっても、オリジナルにしたいと思ってそうしているはずなので、
逆に言えば、間取りを自分で決めたくてオリジナル設計にしてるわけですよね。
その場合、実際に見積もりを取るには先に間取りを考えておかなくてはいけません。
間取りの決め方は、例えば部屋の模様替えをほとんどの人はしたことがあると思います。
それの家版が間取りなわけですが、模様替えと違って少しルールがあります。
そのルールとは、
基本サイズが決まっている
ということです。
もちろん度外視して作っても構わないのですが、 一般的にドアや浴槽、設備などいろいろな物は標準的なサイズが決まっているので、 間取りについてもそういった一般的なサイズの方が設計しやすく、 わざわざ調整しなくても良いのでコストも下がります。
その基本サイズとは、90cm×90cmです。
もしくは180cm×90cmです。
例えば、90cm×90cmのマス目を
縦3マス、横3マスに並べた部屋が
4畳半になります。
実際の正確な寸法は少し違ってくるのですが、
間取りを決めるということだけで言えば1マス90cm×90cmというように考えておくだけで、
部屋の大きさや設備や家具を置く際の大雑把な目安になります。
ちなみに、土地や建物の大きさは「坪」で表されることもあり、
これは6尺の正方形の面積で、1坪は約3.3平方メートルです。
1尺は約30cmで、畳1畳は3尺×6尺、つまり約90cm×約180cmになります。
1坪は畳2畳で約1.8m×約1.8m=約3.3mとなります。
実際に間取りを考える時はExcelなどの表計算ソフトがあるととても便利です。
表計算ソフトのシートのマス目を縦横同じ長さにすれば、
1マスを90cm×90cmと考えることができるからです。
そこに部屋の仕切りとなる壁を罫線で書いていきます。
もし、使っているパソコンに表計算ソフトがない場合は、
OpenOfficeなど無料で使えるものもあります。
OpenOfficeは自治体や学校でも使われている、世界的に有名なオープンソースソフトウェアです。
ダウンロードはOpenOffice日本語公式サイトからできます。
間取りを決める前に、土地の広さを確認しておかなくてはいけません。
土地に収まるようにというのはもちろんですが、
将来的なことも考えておく方が無難です。
良く見かける光景は、子供が車に乗るようになった時に、駐車スペースが確保できないということです。
家の前をガーデニングスペースにすることも多いのですが、
中途半端な大きさにするよりも、将来ガレージにできる分の大きさにしておくことも考えてみても良いかもしれません。
また、家の横にガーデニングスペースを置いた場合、
将来ガレージに変更するにしても、縦に順番に駐車しなければいけないので面倒なことになります。
特に土地が狭い場合はその辺りも含めて1階のほとんどや全てをガーデニング・駐車スペースにしておくのもひとつの方法です。
土地が広い場合の最も贅沢な使い方は平屋(1階建て)です。
土地自体を贅沢に使っていると言うこともありますが、
家の建坪が広いほど基礎が広くなるのでコストがすごく上がります。
しかし、平屋は生活がすごく楽なこともありますし、
自分が年老いた時のことも考えるとメリットもあります。
私は子供の頃アパートに住んでいたため、
その頃は友達の部屋が2階にあることが羨ましく、
2階建て住宅に憧れたものですが、
いざ自分が2階建ての家に住んでみると意外にも不便でした。
かといって平屋にできるほどのゆとりはないので、
2階建てにしたわけなのですけどね。
最初は紙でもいいので、ざっと間取りを決めたら、そのあとパソコンを使ってシミュレーションします。
ちなみに、ゲームなどでシミュレーションゲームがあるので、シミュレーションという単語はよく使われますが、
大体みんな「シュミレーション」と言います。
正確にはシミュレーションなのですが、
私も喋る時はシュミレーションと言ってしまいます。
右の図面は間取りの一例です。
横に7マス、縦に7マスなので630cm、つまり6メートル30センチ四方となります。
実際の建坪は壁の分もうすこし広くなります。
仮に1辺を7mとした場合、7×7=49平方メートル、1坪3.3平方メートルで割ると、この建物の建坪は14.8坪となります。
一般的な住宅の土地は50坪前後が多いですが、建坪は意外にも結構狭いものです。
そう思うとガレージに使う車1台と前後左右の空間に使う広さは結構あって、
車2台分の駐車スペースは上で上げた建坪ほどになります。
右の例で特に私が重要視したのはリビングを通らずに各所に行けることです。
見てのとおり客室を設けていないので、来客はリビングとなるため、リビングを通らなくては行けない場合、お客さんと顔を合わすことになります。
そんな時にトイレやお風呂には行きにくいものです。
あなたにとってのお客さんならいいのですが、家族にとってはどうでしょうね。
ハウスメーカーの間取り例をいくつも見ましたが、
中にはリビングの中心に螺旋階段があり、吹き抜けで2階とつながっているものもありました。
どんだけオープンなんだと思ってしまいましたね。
階段は4マスあれば2階へ行けるのですが、
E4まで伸ばし、F1を勝手口に、階段下を収納とできるようにしています。
今気付きましたがA〜Cどこ行ったんですか・・・。
玄関は極端に言えば1マスあれば可能ではあるのですが、
ある程度余裕がある方が便利です。
下駄箱を置くのであれば最低4マスは欲しいところです。
それならE5〜F6を玄関にしてLDKを12畳にすることも可能です。
(階段へのアクセスと広さは厳しくなりますが・・・。)
本格的な図面であれば、CADやマイホーム用のソフトもあるし、その方が完成度は高くなります。
実際に私も最初はCADで書き始めたのですが、
どう考えてもそこまでする必要がなかったので、結局Excelのマスで作りました。
データで渡すにしても、個人がCADで書いたところで、工務店はそこで使っているソフトで作り直すのが目に見えてますからね。
重要なのは基本サイズでどういう配置になるか、どこまでが壁なのか、ドアの位置や向きはどうなのかなどです。